コラム

社会保険の「月額8.8万円の壁」がなくなります

これまでパートやアルバイトのスタッフが働く上で、多くの方が意識されてきた「月額8.8万円(年収約106万円)の壁」。
先日国会で成立した新しい法律により、この「月額8.8万円」という金額の基準が、今後は完全になくなることになりました。
「うちは扶養内に抑えているから大丈夫」と思っていた事業所にとっても、これからは新しい視点での労務管理が必要になってきます。
今回は、この法改正の背景や、事業主の皆様が今から準備できるポイントをお伝えします。

また、これまでは「月8.8万円を超えそうだから、これ以上シフトに入れない」という、いわゆる“働き控え”が、
多くの現場で人手不足の一因にもなりました。
金額の基準をなくすことで、スタッフが「金額を気にせず、もっと自由にシフトに入れるようにしよう」という狙いもあります。

※最低賃金に関しては以下のコラムもご確認ください。
https://kz-partners.com/sharoushi/column/news/news/2026年最低賃金が決まりました/

<事業主として注意すること>


社会保険制度の変更によってスタッフが不安にならず、安心して働き続けられるように、
以下の2つのステップを少しずつ進めていきましょう。

① 現在の「働く時間」の確認

今働いているパート・アルバイトの方が、「週に何時間」の契約になっているかを改めてリストアップしてみましょう。

② スタッフ一人ひとりとの丁寧な話し合い

配偶者の扶養の範囲で働いている方は、「これからどうなるんだろう」と心配されているかもしれません。
「時間を抑えて完全に扶養内で働くか」、それとも「社会保険に加入して、時間を気にせずもっとたくさん稼ぐか」、
スタッフの希望を丁寧に聞いて、これからの働き方を一緒に考えていくことが大切です。


「8.8万円の壁」の撤廃は、最低賃金引き上げの流れを踏まえると、避けては通れない変化です。
しかし、「スタッフがより生き生きと、長く働いてくれるチャンス」に変えることもできます。

「具体的に誰が対象になるのか一緒に確認してほしい」「スタッフへの上手な説明の仕方をアドバイスしてほしい」
など、少しでも気になることがありましたら、いつでもお気軽に弊社までご相談ください。

経営者とスタッフの皆様の双方が安心して働ける環境づくりを、社労士として温かくサポートいたします。